ふていき コラム


第19回(2005.03.18)

「丸儲け」

 私はとっさに自殺をはかった。幸い未遂で終わったが。500ml ビールと市販の風薬1本飲んでしまった。何故かは解らない。私は人並みに働くことは出来ない。常に社会に対して負い目を感じている。人は何故働かねばならないのか。ひとつの要因に生きて行くための糧を得らなければならない。つまりカネである。カネがなければ雨露もしのげない。まるで社会がカネの奴隷のようである。もうひとつは「貢献感」というややこしいものである。この貢献感が人を社会の奴隷にしてしまうのである。もしこの貢献感が人間になかったとしたら、社会は成り立たなくなるのだろうか。

 私はそうは思わない。貢献感は突き詰めていくと自己満足の塊ではないのだろうか。社会に貢献しようなどというのは傲慢な感情ではないのだろうか。己ひとりで社会が動くとてもいうのだろうか。

 私のように働けないものはどうしろと言うのだろう。人間働けなくても出来ることはあるはずである。人にアドバスをしたり芸術で人を癒すことだってできるのである。貢献しょうと思うからこそ人は疲弊し、絶望に苛まれるのである。

 人間ひとりひとり出来ることをしていけば自ずと社会はより良くなるはずである。「社会に貢献」しようなどとは思わずに。

 人間生きているだけで丸儲け。


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