ふていき コラム


第20回(2005.05.19)

「BR2」

 「バトルロワイヤル2−鎮魂歌−」。レンタル屋で借りた。全然期待したいなかったのだが、「バトルロワイヤル」より数段よい出来である。1は原作に引っ張れた感があり、また原作者の意向、出版社等々の制約で作品的には魅力的とは言えない出来であった。大人を中学生に置き換えただけ。子供と言えども闘わなくてはならないときがある。それは当然だ。大人も同じだ。そんなことも理解できない子供が増えたのであろうか。例えそうであったとしても原作者は傲慢である。子供を馬鹿にするのも程があるというものだ。

 「2」は原作から離れた全くのオリジナルであろう。さすがは深作欣二監督である。彼は「2」こそ描きたかったのではないだろうか。悪とされるテロリストにも苦悩があり、それを否定する「善」にもグレーのところがある。それをしっかり描いているのには驚いた。テロリズムで社会を変えようとするのは道義的に見て間違っているのは確かである。無差別的に破壊をしても良いという道理がない。テロリズムで転覆した社会はテロリズムで倒される。しかし、テロリストがテロに向かわざるを得なかった事情も考えるべきである。

 そして何よりも「2」の凄いのは真っ向からアメリカ批判をしているところである。私は常々思っていた。最大のテロ国家はアメリカであると。「善」を盾に取る醜悪な国家アメリカ。それに追随する日本。「2」は一見の価値あり。皆様はどう感じるだろうか。


過去のコラム

第6回

 

表紙へ